熊野洞

仙台箪笥専門店の熊野洞

熊野洞では、仙台箪笥の専門店として、榡地・手打ち鉄金具・漆塗の工程を一貫して仕上げて販売しております。

本来、これらの工程の全てが「手しごと」によって作られたものを「仙台箪笥」と言います。近年では工業化が進み、大量生産による化学塗料の吹付、工業製品の金物で飾った製品が多く見られます。

熊野洞で使用する木材は最低でも20年~30年以上乾燥させ、刷毛を使って丁寧に漆を塗り、丹精込めて磨くことによって重厚感のある光沢を出し、装着する金具は全て手打ちのものです。

仙台箪笥に興味を持って頂くお客様には、「手しごと」と「工業製品」の違いを理解して頂いた上で、納得の行く選択をして頂きたいと思っております。熊野洞の本質は、直接その目でご覧頂きたく思いますので、ぜひ秋保工芸の里まで足をお運び願います。

時代の変化に合わせ100年後にも「仙台箪笥」を残したい

伝統文化というものは、国民が皆で共有していかなければならない財産です。これまでの職人が積み上げてきた100年以上の歴史があって、私たち職人は研究や精進を重ねた技を伝承してきました。

時代の変化に合わせた新しいデザイン・新しい使い方の提案をし、今後の100年後に残るものづくりを、「心」を込めてお客様にお届けしたいと考えて居ます。

仙台箪笥職人|熊野 彰 Akira Kumano

1957年仙台市生まれ。仙台箪笥職人。

父・廣に師事し、仙台箪笥の全制作行程を受け継ぐ。

匠の技を生かし、日本の伝統技術の継承と革新に取り組んでいる。